Frequency Feeling... - 機械式腕時計のファンブログ

腕時計の写真をよりよく撮るための10のヒント

著名な腕時計関連ブログ、「Fratello Watches」(英語)で、「10 Tips For Better Watch Photography」と題し、腕時計の写真をよりよく撮るための10のヒントを解説する記事が公開されていましたのでポイントをかいつまんで日本語で紹介してみようと思います。

原文からかいつまんで日本語にしていますので、完全な対訳ではありません。また、実際の写真サンプルなどはリンク先に掲載されていますので、原文とあわせて詳しくは下記を参照してください。

1 - Tripod(三脚)

Always use a tripod to prevent camera shake. The closer you are to any subject you are trying to photograph, the more visible this shake will be.

手ぶれ防止のため、常に三脚を使用して撮影する必要があります。また、撮影時にカメラを振動させないため、ミラーアップ(シャッター動作時のミラー動作による揺れ「ミラーショック」を防ぐため)した上で、リモートレリーズ、またはセルフタイマーによる撮影を行います。

2 - Accessories(アクセサリー)

Before you actually start with the photo shoot, you should consider finding one or more accessories (props) to create an overall picture.

日本語で言うなら「撮影用の小物」といった方がわかりやすいですね。撮影する腕時計にあわせた小物が用意できると、より魅力的な腕時計の写真を撮ることができます。

例えばダイバーズウォッチを撮影するならダイビング用の小物をあわせてみるとよいかもしれません。コツは主役の腕時計を引き立てるようになるべくクリーンでシンプルな背景を選択することです。また、腕時計にあわせて背景となる小物の色味などを考慮してあげるとよりよいでしょう。

3 - Cleaning(クリーニング)

Try to clean the watch (very!) thoroughly just before you start with your photo shoot. Use a dry lint-free cloth or microfiber cloth.

とにかく腕時計をきれいに掃除しましょう。柔らかい布、セーム革などを使用し、細かい部分は綿棒と消毒用アルコールを使用(レザーストラップには使用しないこと)してきれいにします。

どうしても残ってしまう細かい埃などはあとでデジタル処理で排除することもできますが、撮影前に腕時計がきちんとクリーニングされていればこの手間を最低限にできます。治療よりも予防が重要です。

4 - Hands(手)

You see this in almost every commercial photo of a watch, the hands of the watch are approximately at 10 minutes past 10, and the second-hand is at plus or minus 33 seconds. This makes the face of the watch visually symmetrical, and the distance between the hands is equally divided into thirds.

以前、下記の記事で詳しく書いたとおりですが、腕時計の時刻を最もきれいに見える位置に手であわせます。

また、秒針があって、撮影時に動かす際は、秒針の位置も含めて適切なタイミングでシャッターを切るようにします。この際、シャッタースピードが遅いと動いている針がぶれてしまいますので注意が必要です。

5 - Composition(構図)

Now it's time to combine the watch and accessories into a composition. To create a frame filling and attractive layout, it is important to look closely at the use of the accessories and the way the watch is placed in or onto them. This really is a matter of trying.

写真内における腕時計と背景を含めた構図・レイアウトはとても重要で、色々試してみる必要があります。

まず、腕時計は腕に付けている状態が最もきれいに見えるため、バックルを留めた状態で撮影します。もしレザーやラバーストラップを広げた状態で撮影する場合、ストラップによって腕時計本体が浮いてしまわないように注意します(写真に入らない場所を軽くマスキングテープで留めるという手もあります)。

文字盤はインデックスやロゴの表記が読み取りやすい角度で置きます。時計の12時位置が真横になる、90度までなら問題ないでしょう。しかしそれ以上だと不自然になります。

腕時計は写真の中央になるようにレイアウトするのが基本です。あるいは腕時計の最も強調したい部分が目立つようにレイアウトするのもよいでしょう。

6 - ISO(ISO感度)

Set your camera to a low ISO value. Current cameras have increasingly good and high ISO settings. This sounds convenient, but for the sharpness of your pictures this is disastrous.

低いISO感度を設定します。最近のカメラは高いISO感度が設定でき、くらい場所での撮影などでは便利ですが、ISO感度を上げると写真にざらつきが発生することがあり、シャープな写真を撮りたい場合は問題になります。

三脚などによってブレを抑えることにより、ISO感度を低くして撮影することができます。

7 - Diffuse daylight(自然光)

Most watches are easily photographed with diffuse light. Heavily overcast weather is perfect for this. In an outdoor situation, a watch, if not too many obstacles there are around, will be illuminated uniformly - perfectly.

多くの腕時計写真は自然光の元で撮影されます。特に重く曇った天気は腕時計の撮影に最適です。白い紙などで簡易なレフ板を作成し、組み合わせることで明るさや光の拡散を調整できます。

自然光での腕時計撮影セッティング例

写真は「FW Classic - 10 Tips For Better Watch Photography」から引用 - Photo by Fratello Watches

8 - Artificial light(人口光)

The next step is the use of artificial light. Depending on how many lights or flash lights you have at your disposal, you can make it as complicated as you want. However, using diffuse light is important. Think of one or more studio flash unit(s) with softbox or a light tent with lamp(s) or flash unit(s).

室内の人口光で撮影する場合は、いかに拡散光をうまく使うかが重要です。腕時計の撮影時、腕時計のガラス面に光源が反射してしまうことを避けるため、光源の位置は細かく調整しなければなりません。

人口光での腕時計撮影セッティング例

写真は「FW Classic - 10 Tips For Better Watch Photography」から引用 - Photo by Fratello Watches

9 - Macro and Close-up(マクロ・クローズアップ)

When creating macro photos of watches you can use the same guidelines (apart from the accessories) to create a compelling photo. But now it is more important to have a good look at what you want to capture in a photo, or don't want to capture. If a particular detail on the edge of your photo only fits in for a fraction of the image, try to completely get out it of the picture - or more visible in the picture.

説得力のある写真を撮るために、マクロ写真を活用することができます。重要なのはあなたがその写真において腕時計の何を見せたいのか、あるいはそうでないのかをよく観察することです。

マクロ写真の撮影時にお勧めなのは 100mm / 105mm のマクロレンスを使用することですが、このようなマクロレンズが高価すぎるという場合は中間リングの使用を検討してもよいでしょう。

10 - Practice makes perfect(習うより慣れろ)

Watch photography remains very time-consuming and requires a lot of practice and trying. Add it all up and you are easily working for an hour before you actually need your camera and can start searching for the correct light set-up. Don't be surprised if you've taken 50 photos or so before it starts to look just right.

とにかくたくさん写真を撮って、色々試してみることが重要で、よい腕時計写真を撮れるようになるには時間がかかります。色々試して壁にぶつかりながら写真撮影のレベルを上げていってください。


さて、いかがだったでしょうか。日本語での解説は簡易なものなので詳しくは原文を読んでいただくのが一番よいですが、私も趣味で集めた腕時計を撮影する際、どうしても思ったような写真が撮れなくて悩んだことがあります(といって今は納得いく写真が撮れるだけの腕があるかといえばないんですが)。

この記事で挙げられたような細かい部分を試行錯誤しつつ試してみると、ワンランク上の腕時計写真が撮れるかもしれないですね。

関連記事

オープンハートが特徴のセイコー 5スポーツ 「SSA327K1」 をヒルシュの300m耐水ストラップで夏に向けてカスタマイズ

オープンハートが特徴のセイコー 5スポーツ 「SSA327K1」 に、ヒルシュの300m耐水ストラップ「ロビー」を組み合わせ。これからの季節にぴったりの、夏らしい1本にカスタマイズ。

上級ウオッチコーディネーター(CWC)資格認定者になりました

「ウオッチコーディネーター(CWC)資格」の保有者を対象に新設された「上級ウオッチコーディネーター(CWC)資格」検定を受検し無事合格。第1期 上級ウオッチコーディネーター(CWC)資格認定者になりましたのでご報告。

人の好みは変わるもの - 初めて手に入れたロレックスはおじさんくさいと敬遠していた「ロレックス デイトジャストⅡ (Ref.116334)」

私が初めて購入したロレックスは、若い頃はおじさんくさいという勝手なイメージからそれ程よいとは思っていなかった「ロレックス デイトジャストⅡ (Ref.116334)」でしたという話。

セイコー 「リクラフト シリーズ」(海外モデル)を大人買い、ストラップを交換して遊んでみた

セイコーが、海外モデルとして展開している「リクラフト シリーズ」の中から、レトロデザインなクッションケースを採用した3モデルをまとめ買い、レザーの Nato ストラップを組み合わせて遊んでみたので紹介。

いいね!で最新情報を取得

この記事が気に入ったらいいね!してください。

Facebook で最新の記事をお届けします。

人気の記事
  1. Frequency Feeling...
  2. コラム
  3. 腕時計の写真をよりよく撮るための10のヒント