Frequency Feeling... - 機械式腕時計のファンブログ

15本厳選「フォーマル & シンプルをテーマに選ぶ、アンダー50万円の機械式腕時計セレクション」 - 後編

前編から続きます。

前編は比較的オーソドックスな有名ブランドから選択しましたので、後編は少しマニアックなブランドも混ぜてみようと思います。折角購入するなら、他の人と腕時計がかぶりたくないという方には参考になるかもしれません。

念のため今回のセレクションの前提を下記に再掲載。

  • 対象: 男性(20代半ば~30代前半)
  • 予算: 50万円以下(なるべく30万円以下を中心にセレクト)
  • デザイン選定基準: フォーマル(冠婚葬祭・スーツ着用時など)な服装時に合わせやすいもの。今どきっぽい40mm前後のサイズを中心に
  • 機能選定基準: 自動巻きのシンプルな3針を中心に。防水性能は重視していない

それでは残り7本を紹介していきましょう。

なお、紹介した腕時計の実際の販売価格がわかるように、文中から楽天とAmazonで検索した結果にリンクを張っていますので参考までにどうぞ。ただし、検索結果が必ず紹介したモデルだけとは限りませんのでご注意ください。

9. エベル 100

予算: 30万円~35万円

エベル 100

1911年創業のエベル(EBEL)は「時の建築家(The Architect Of Time)」というブランドキャッチコピーを持つ有力時計ブランド。「エベルクオリティ」と言われるほど高い品質基準の人気シリーズを送り出していました。

1990年代からは色々あってブランドが低迷した時期もありましたが、2004年にモバード・コンコルドグループ傘下になってからはブランドの立て直しが行われ、現在ではそのブランド価値も復活してきています。

今回ピックアップした「エベル 100(EBEL 100) Ref.1216089」は、シンプル、かつスタイリッシュなデザインが特徴の新シリーズ。40mmサイズのステンレススティールケースに、自動巻きムーブメントを搭載した3針時計。パワーリザーブは42時間。

ブラックの文字盤にシンプルなバーインデックスの組み合わせ。ブラックのアリゲーターストラップ仕様です。

国内定価は360,000円(税別)です。並行輸入品であれば概ね30万円程度から手に入れることができるのではないでしょうか。価格と品質のバランスがとてもよい選択肢だと思います。

ラインナップとしては、シルバーの文字盤にブラウンのアリゲーターストラップ仕様の「Ref.1216088」、同じくシルバーの文字盤にメッシュブレスレット仕様の「Ref.1216148」が設定されています。個人的には「Ref.1216088」もお勧め。

「エベル 100」を Amazon で検索

10. モーリス・ラクロア ポントス デイト

予算: 20万円~25万円

モーリス・ラクロア ポントス デイト

モーリス・ラクロア(Maurice Lacroix)は、1889年にチュ−リッヒで創業したデスコ・ド・シュルテス社が1975年に自社ブラントとして立ち上げた、歴史的にはまだ浅いブランドですが、ムーブメントやケースの開発・製造から、組み立て、仕上げまでを自社工房で一貫して行うことで、高い品質を誇り、短期間で急成長を遂げました。

モーリス・ラクロア ポントス デイト(Maurice Lacroix Pontos Date) PT6148-SS001-131-1」は、男性向けのスポーティなデザインを特徴とする「ポントス」コレクションの中でも最もシンプルな3針、デイト表示付きモデル。

40mmサイズのステンレススティールケース(シースルーバック仕様)に、自動巻きムーブメント「Cal.ML115」を搭載。パワーリザーブは38時間。シルバーの文字盤に、ピンクゴールドのインデックスが個性的なデザインです。

「モーリス・ラクロア ポントス デイト」を楽天で検索

文字盤のバリエーションも複数設定されており、シルバー文字盤にシルバーのインデックスを組み合わせた「PT6148-SS001-130-1」、グレー文字盤の「PT6148-SS001-230-1」、ブラック文字盤の「PT6148-SS001-330-1」が選択できます。その他、ステンレススティールブレスレット仕様のバリエーションもラインナップされていますので、好みに応じて選択できます。

11. コンコルド マリナー

予算: 30万円~45万円

コンコルド マリナー Ref.0320267

1908年にスイスで創業したコンコルド(Concord)は恐らく日本では一部の時計好き以外にほぼ知られていないブランドだと思いますが、2008年に創業100周年を記念して発表された「C1 トゥールビヨン グラヴィティ」がジュネーブ ウオッチ グランプリのベストデザイン賞を受賞したり、世界初の液体パワーリザーブ表示を搭載した「C1 クァンタム グラヴィティ」といった革新的な機構を生み出すなど注目されるブランドです。

「コンコルド マリナー(Concord Mariner) Ref.0320267」は、41mmステンレススティールケース(シースルーバック仕様)に、パワーリザーブ42時間の自動巻きムーブメントを搭載。12角のベゼルデザインが特徴的で、ブラックの文字盤、カッチリとしたデザインのステンレススティールブレスレットと組み合わさることでエレガントな雰囲気を漂わせています。

日本では取扱いしている店舗が少ないようですが、タカシマヤ ウオッチメゾンさんでの取扱いがあるようですね。価格は437,400円(税込)になっていますが、下記オフィシャルサイト上では定価 2,500ドル(日本円で約 27万円)でしたので、ちと高いですね。

オフィシャルサイトのオンラインショップは米国内からの注文しか受け付けないようですが、米国での買い物を日本に転送してくれるサービスもありますし、そういう手数料や送料などを足しても、オフィシャルサイトから直接購入した方が安いかもしれません。

12. ハブリング 2 タイムオンリー

予算: 40万円~50万円

ハブリング 2 タイムオンリー

ハブリング 2(Habring 2)は、IWCやランゲ & ゾーネで技術顧問を務めた独立時計師リチャード・ハブリング氏とその妻、マリア・クリスティナ氏が2004年にオーストリアで創業した機械式時計ブランド。

秒針が1秒ごとにステップ運針する「ジャンピングセコンド機構」(すごい機構なのですが個人的にはスイープ運針が好きなのでちょっと微妙)や、1/8秒まで計測可能な「フドロワイヤント機構」といった特殊機構を搭載した腕時計を多く手がけ、しかも比較的手が届きやすい価格帯で提供する注目ブランド。生産本数が少ないため入手困難ですが、それだけに人とかぶることはまずないと思います。

ハブリング 2 タイムオンリー(Habring 2 Time Only)はその名の通り、時間を示す最低限の機能のみに絞ったシンプルなデザインのコレクション。センター秒針ではなく、9時位置にスモールセコンドを搭載します。

今回紹介している腕時計の中では少し小さめの36mmステンレススティールケース(シースルーバック仕様)に、自社製の自動巻きムーブメント、キャリバー「A09」を搭載。手巻きのキャリバー「A09M」を搭載したモデルもラインナップされています。どちらもパワーリザーブは48時間。

日本ではシェルマンさんで取扱いがあるようです。

13. リメス ファロ カルトゥーシュ A

予算: 10万円~15万円

リメス ファロ カルトゥーシュ A

リメス(Limes)は、1924年にドイツ、フォルツハイムで創業した時計ケースメーカーの流れをくむ、腕時計ブランド。1990年よりプライベートブランドとしてその高いケース製造技術を活かしたコレクションを発表し続けています。

高い製造技術を誇る自社製のケースに、スイス製のムーブメントを合わせるという手法で、高品質な腕時計を製造していますが、価格帯はリーズナブル。ただし、生産本数が非常に少ないため、入手は困難です。

今回ピックアップする「リメス ファロ カルトゥーシュ A(Limes Pharo Cartouche A . LS)」は、コインエッジ加工された40.5mmサイズのステンレススティールケース(シースルーバック仕様)に、セリタ社製の自動巻きムーブメント「SW200-1」(これはETA社の「Cal.2824」をベースにしたジェネリック・ムーブメント)を搭載。パワーリザーブは38時間です。

現地での価格は680ユーロ(付加価値税込)ですので、日本円だと10万円を切ります。日本では瑞穂商事さんが輸入代理店となっていて、国内定価は115,000円(税別)。手に入れやすい価格です。

14. ルイエラール エクセレンス LE68233AA01.BDC29

予算: 15万円~20万円

ルイエラール エクセレンス LE68233AA01.BDC29

ルイエラール(Louis Erard)は1931年に自社ブランドを立ち上げて以降、特に自社開発のムーブメントは多くの有名ブランドにも採用される程、技術力、品質が高く評価されてきました。そんな高い技術力、品質を活かして生み出される機械式腕時計は、高いクオリティながら購入しやすい価格帯で多くの時計愛好家に支持されています。

エクセレンス(Excellence) シリーズは、ルイエラールの主力ラインナップで、40mmサイズのステンレススティールケースに、自動巻きムーブメント(ETA 2892)を搭載し、パワーリザーブは42時間。

シルバーの文字盤に落ち着いたブルーの針がエレガントな雰囲気を演出します。クロコダイル型押しのブラックカーフストラップ仕様。

国内定価は195,000円(税別)と、アンダー20万円の購入しやすい価格帯ながら、そのクオリティはとても魅力的です。

「ルイエラール エクセレンス」を楽天で検索

15. レビュー・トーメン ヘリテージ Ⅰ

予算: 10万円~15万円

レビュー・トーメン ヘリテージ Ⅰ

レビュー・トーメン(Revue Thommen)は1853年にスイスで創業した長い歴史を持つ時計ブランド。航空機用計器分野で成長した企業でもあるため、そのノウハウを活かした、視認性の高いデザインも特徴のひとつです。

自社製ムーブメントの開発能力も高く、歴史のあるマニュファクチュールながら、自社製ムーブメントを搭載したモデルも手の届きやすい価格で提供する貴重なブランドといえます。

「レビュー・トーメン ヘリテージ Ⅰ(Revue Thommen Heritage Ⅰ) Ref.21010.2532」は、41mmサイズのステンレススティールケース(シースルーバック仕様)に自動巻きの「ETA 2824-2」(パワーリザーブ38時間)を搭載した、シンプルな3針、デイト表示付きモデル。シルバーの文字盤に、クロコダイル型押しのブラックカーフストラップ仕様のほか、ブラック文字盤、ステンレススティールブレスレットのラインナップも設定されています。

「レビュー・トーメン ヘリテージ Ⅰ」を Amazon で検索

番外 エンポリオ アルマーニ スイスメイド ARS3011

予算: 10万円~15万円

armani-swiss-made-watches.jpg

15本からは漏れましたが、個人的に気になっているモデルとして1本追加でご紹介。

イタリアを代表するファッションブランド「ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)」を知らない人はいないくらいだと思いますが、その中核ブランドの1つである「エンポリオ アルマーニ(Emporio Armani)」が本格的な機械式腕時計コレクションとして発表したのが「エンポリオ アルマーニ スイスメイド(Emporio Armani Swiss Made)」です。

そのコレクションの中でも個人的にとてもいいなと思ったのが限定モデルの「ARS3011」。ネイビーブルーの文字盤と同じくブルーのアリゲーターストラップがさわやかでとても格好いい。

ケースは42mmサイズのステンレススティールケースでシースルーバック仕様。ムーブメントはフォッシルグループが製造を担当した自動巻きムーブメントを搭載しています。

アルマーニのデザインだけあってスーツにはばっちり似合いそう。国内定価は13,9000円(税別)。限定モデルではない、シルバー文字盤の「ARS3002」やブラック文字盤の「ARS3001」は、腕時計専門店などでも購入が可能です。

「エンポリオ アルマーニ スイスメイド」を楽天で検索


これですべて紹介し終わりました。人によってはこっちの方がよいとか、なんでこのブランド、モデルが入っていないんだと思われる方もいるかもしれませんが、そこは完全に私の独断と偏見で選んでいますので悪しからず。

これから機械式腕時計を購入しようとお考えの方が腕時計選びをする際の参考に少しでもなれば幸いです。

また、テーマを変えて書いてみたいと思いますが、今回15本紹介するだけでも記事を書く時間が思ったよりかかってとても疲れましたので、もう少し紹介する本数を減らそうかなと思いました。

前編はこちら

あわせて読みたい

関連記事

セイコー 「リクラフト シリーズ」(海外モデル)を大人買い、ストラップを交換して遊んでみた

セイコーが、海外モデルとして展開している「リクラフト シリーズ」の中から、レトロデザインなクッションケースを採用した3モデルをまとめ買い、レザーの Nato ストラップを組み合わせて遊んでみたので紹介。

そんなに簡単にロレックスの偽物は判別できない - 精巧な偽物ロレックスに欺されないために必要なこと

著名な腕時計メディア「Hodinkee」の創業者で編集長でもあるベンジャミン・クリンパー氏が語る、ロレックスの偽物を簡単に見分ける方法という動画が話題になりましたが、偽物ロレックスの判別はそこで語られているほど簡単ではないという話

オリエントスター 「モダンスケルトン WZ0331DK」 のストラップをヒルシュ社製「クロコグレイン」ブルーに交換

以前購入してレビュー記事も書いた、オリエントスター 65周年記念限定モデル「モダンスケルトン WZ0331DK」(グレイッシュブルー)は、純正ストラップの装着感だけがどうしても気になるポイント。そこで今回、ヒルシュ社製ストラップ「クロコグレイン」ブルーモデルにストラップ交換。

機械式腕時計のブログを始めてちょうど1年が経ちました - 今年1年間を振り返り

2016年も残すところあとわずかになりました。年の瀬に、今年1年間を簡単に振り返る記事を書いてみたいと思います。

いいね!で最新情報を取得

この記事が気に入ったらいいね!してください。

Facebook で最新の記事をお届けします。

人気の記事
  1. Frequency Feeling...
  2. コラム
  3. 15本厳選「フォーマル & シンプルをテーマに選ぶ、アンダー50万円の機械式腕時計セレクション」 - 後編